不思議な板

「熊さん、オラァ、きのう不思議な夢をみたよ。」
「八っつぁん、どんな夢をみたんだい?」
「何やら見たことねぇ格好の人たちが、板の上に書かれた絵文字をいじって意思疎通をしてた。」
「板に絵文字? ああ、八っつぁんは学がねぇから知らねぇと思うが、
大昔の唐人は、絵を元にした象形文字を使ってたらしい。
おおかた、キツネにでも化かされて、大昔の光景でも見せられたんだね。」
「大昔の唐人? はぁ、どうりで奴らの話す言葉の意味が、ひとつもわからねぇわけだ。」
「へえ、どんな事を言ってたんだい?」

「板の上の絵文字を触りながら、たしか
“ライン”やら”スタンプ”やら言ってたなぁ。」