我は何者なりや。「本当の私」を見つけ出す論理カードゲーム
- ゲーム名: コギト
- 対象年齢: 10歳以上
- プレイ人数: 2~4人
- ゲーム時間: 約10分
- 販売: 2015年 11月
コギトってどんなゲーム?
コギトは「私」が何者なのかを当てるゲームです。
「私」は自分自身には見えないようにカードスタンドに立てられているためわかりません。
場にある札や手札を参考にしてその「私」が何なのかを推理します。
他のプレイヤーが自身の「私」を言い当てる前に
本当の「私」を探し出しましょう。
ストーリー
「我は何者なりや?
簡単なことだ。”私”でないものを除外していけば、残ったものが”私”ではないか」
そこに集う哲学者たちは、それぞれ”私”ではないものを探し始めました。
しかし、油断は禁物。他の哲学者たちがあなたの協力者とはかぎりません。間違った考察を続けると自我崩壊におちいってしまうことも。
哲学者たちは、みごと本当の”私”を見つけだすことができるのでしょうか。
- ゲームカード: 20枚
- 関係図カード: 4枚
- カードスタンド: 4個
- ルールブック: 1部
ゲームのポイント
■他人は「私」を知っている!
「私」を知らないのはあなただけです。
私ではないと思うものを自分の場に出しながら「私は◯◯ではありません」と宣言しましょう。
その宣言が正しければそのままですが、もし違っていれば自我崩壊に近づきます!
■論理で「私」を導き出せ!
「私」になりうるカードは9枚。 ゲームカードは全部で20枚。
「私」のヒントはあらゆる場所に転がっています。
-自分の場や、他のプレイヤーの場のカード。
-トレードによって他のプレイヤーから渡されたカード。
「私」が導き出されたらすかさず「コギト!」と唱えよう。
■「私は夢ではないだろうか?」
「夢」や「我」といった特殊カードの存在も忘れずに。
目の前のヒントにとらわれすぎて、ついつい「我」を忘れることも!?
間違えた考察を続けると、自我崩壊(敗北)が待っています。
ゲームの流れ
■準備
① 右上にⅢとかかれた9枚の[私カード]を 裏向きにしてシャッフルし、各プレイヤーは1枚ずつひいて、自分のカード スタンドに立てます。
② 残ったすべてのゲームカードを重ねて裏向きにしてシャッフルし、山札として中央に置きます。
③ 山札からそれぞれ2枚ずつひいて手札とします。
■ラウンド開始
一番最近「自分探し」をしたことがある人が スタートプレーヤーです。手番は時計回りにうつり ます。各プレイヤーが手番を行い、山札をドロー してトレードするまでをラウンドと呼びます。
■手番開始
手番のプレイヤーは、手札を1枚、自分の手元(以降 「自分の場」)に青配置で出します。手札を赤配置 (逆位置)で場に配置することはできません。
場にカードを出すときに、「私は◯◯ではない」とい うように、カードの青側にある宣言文を読みあげます。
例)上のカードの場合、「私は獣(けもの)ではない」と宣言します。
他のプレイヤーは配置時の宣言の真偽を判定します。 宣言が正しい場合は、場に出したカードは青配置の ままです。しかし、その宣言が間違っていた場合は、 他のプレイヤーは「違います」と判定結果を伝えま す。そして、場に出されたカードを赤配置(逆位置)に 配置しなおします。それぞれの[私カード]がどこに 属するかは、関係図カードを確認してください。(ゲームには4枚同梱されています)
(例) 「カサブランカ」は「花」で あり「植物」でもありますが、 「樹木」「動物」「獣」「鳥」 および「その他のⅢのカード」 ではありません。我はどこにも属しません。 (我の詳細は後述)
手番が終了したら、次は左隣のプレイヤーが手番を 行います。すべてのプレイヤーが手番を終えたら、 そのラウンドは終了です。ラウンド終了処理(ドローと トレード)を行ってください。
■ラウンド終了
①ドロー
ラウンド終了時、スタート プレーヤーから順に時計回り に山札から1枚ずつ引いて 手札にします。各プレイヤー の手札は2枚になります。 これをドローと呼びます。
このとき、スタートプレーヤーはカードを引く前に 山札の残り枚数がプレイヤーの人数分あるかを確認し、 山札がプレイヤーの人数よりも少ない場合は、この ドローと次の②トレードを行わずに手札1枚のまま 次のラウンドを開始します。
②トレード
ドローを行った後、各プ レイヤーは2枚の手札の うちどちらか1枚を選ん で左側のプレイヤーに 裏向きのまま渡します。 これをトレードと呼びます。
自分の手札を左側のプレイヤーに渡す前に右側のプレ イヤーからカードを受け取ったとしても、その内容を 見てはいけません。先に受け取って手札が3枚になっ てしまわないように気をつけてください。
<場のカードの並べかた>
自分の場にカードを出すときは、 前の手番に出したカードがわかる ように、下のカードの宣言文や カード名が見える状態で重ねて 出してください。
■コギト宣言と勝利
自分のカードスタンドに立っている[私カード]が何か わかったら、「コギト!」と宣言してください。これ をコギト宣言と呼びます。自分の手番でないときでも 宣言できます。コギト宣言が重なった場合は、どちらの 宣言も有効です。任意の順番で処理してください。
コギト宣言があると、ゲームは一時中断します。 宣言したプレイヤーはつづけて「私は○○である」と 自分の[私カード]が何であるかを宣言してください。
●宣言が正しい場合
みごと自分の[私カード]を言い当てた場合は、そのプ レイヤーの勝利となり、ゲームは終了します。コギト 宣言が重なり、複数のプレイヤーがそれぞれ自分の [私カード]を言い当てた場合は、言い当てたプレイヤー のすべてが勝者となります。
●宣言が正しくない場合
間違った私を宣言したプレイヤーは、いったい自分が 何者なのかわからなくなり「自我崩壊(敗北)」します。
■自我崩壊(敗北)
自我崩壊したプレイヤーは敗北となり、それ以降、 いっさいの手番を行えません。このゲームが終了する まで、手札をふせておいてください。自我崩壊する 条件は以下の2つがあります。
①自分の[私カード]を言い当てられなかった場合
コギト宣言の後、自分の[私カード]を言い当てられな かった場合、そのプレイヤーは自我崩壊となります。
②自分の場に赤配置(逆位置)の カードが2枚ある場合
自分の場に、赤配置のカードが 2枚配置された場合、即座に 自我崩壊となります。(下図参照)
■引き分け
すべてのプレイヤーが自我崩壊した場合は引き分けで す。また、すべてのプレイヤーの手札が0枚になった 後に、誰もコギト宣言をしない場合も、途中で自我崩 壊したプレイヤーも含めて引き分けとなります。
■特殊カード
【夢カード】
■赤配置がない(青配置のみ)
夢カードには赤配置(逆位置)がありま せん。「すべては夢であった」と言い ながら場にカードを出してください。 他のプレイヤーによる真偽判定はあり ません。
■場にあるすべてのカードが山札に戻る
夢カードを出すと、全プレイヤーの場にあるすべての カードが山札に戻ります。場にあるカード(夢カードを 含む)をすべて裏向きにしてシャッフルした後、今ある 山札の下に戻します。
【我カード】
■青配置がない(赤配置のみ)
我カードは青配置がありません(「私は 我ではない」ということが、ありえるで しょうか?)。そのため、我カードだけ は特別に赤配置で場に配置します。
■我はどこにも属していない
我カードはどこにも属していないため、カードスタンドに我カードが[私カード] として立っている場合は、そのプレイヤーの 「私は○○ではない」という宣言は常に真となります。
<我カードを場に出すと・・・>
我カードを場に配置すると、赤配置としてカウントされます。つまり、自我崩壊に近づくことに なるので、できれば自分の場に出したくないカードです。
それでも、もし我カードを自分の場に出さなければならなくなっ た場合は、開き直って「私は私である!」と堂々と宣言 しましょう!